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12AからA12(サニー デラックス) [車ネタ]

B110サニーは間違いなく名車だろう。
私の中ではスカイラインGTR以上のレーシングカーとしての存在価値がる。
生産が終了してから長い間レースが行われ、今でもサニトラ(サニートラック)を街中でも見かけることがある。
B110からB310へと移行したあとも加えればサニーのレース界での人気は高かった。
安い車体と使いやすいエンジン。
使いやすいとは改造(チューニング)しやすいということ。
素材となるエンジンはそれこそ解体屋にはいくらでも有ったし、安いチューニングパーツが出回っていて、たくさんのチューニングショップが存在していた。
サニーやエンジンの話は私のあいまいな記憶よりネットで検索すればくわしい話が出てくるのでそちらをみてください。
ここでは私が体験した記憶の話ですでに数十年前なので記憶も怪しい。間違っているところもあるのでご勘弁。

サバンナを橋から落として全損にしてしまい、お金も無くなった。
サバンナをまた買うより今度は少しはラリーに向いている車が欲しいと思った。
サバンナのパーツやエンジンを売り飛ばして何とか買える車を探していると中古車の営業がサニーがあるという。
サニーのスポーツタイプは「GX」というグレードだ。
GXは5速のクロスミッションにSUのツインキャブセダンは4ドアのみの設定だった。

B110-2.jpg
入笠山の合宿で(買ったばかりでラジエターが詰まってオーバーヒートで走っています。)

買ったのは「デラックス」。時代を感じるグレードです。サニーが新車で販売されていた当時のグレードは「スタンダード」「デラックス」「ハイデラックス」みたいなのしかなかったと思います
だから「デラックス」は少しはましだったのかな。
4速、シングルキャブの2ドアの車でしたが即、買いでした。
淡いクリーム色の車体は綺麗で傷や凹みなどは無かったと記憶しています。
見た目ちょっと腰高ですが軽快そうに見える車体はとてもスマートです。
もうすでに年式は古かったと記憶してますが先に書いたとおり、サニーは長い寿命の車だったのできになりません。今でも乗りたいと思うスタイルです。
記憶ではタコメーターがついていましたが、最初からついていたのか、後からつけたのかは覚えていません。
いつもどおりでいろいろな方がパーツをくれます。
当時はプロダクションでサニーは人気カテゴリー。(まだKP61スターレットのレースが始まる前だったのかな)
知り合いのプロダクションのトップクラブの方がツインキャブのヘッドとキャブレターをマニホールド付で譲ってくれました。お金を払った記憶が無いので多分いらなくなったとかでくれたのだと思う。
このエンジンはOHV(カムがエンジンの下についている)なのでヘッドを簡単にはずせるのが魅力です。
当時、私が借りていた駐車場はただの空き地で下は未舗装(砂利もなし)青空と言う場所でした。
ただ広いのが魅力で一台分のお金で3台も置いていました。(大家さんも寛大です。確か地元のやーさんだったような・・・)
そんな駐車場で何度もヘッドをばらすことができたのもこの車のA12と言うエンジンの最大の利点かもしれないです。
同じエンジンですがツインキャブの燃焼室の形状が当然違うので、ピストンがツインキャブ仕様はヘッドが窪んでいます。
その為シングルキャブのエンジンにそのままツインキャブのヘッドを載せるとバルブがピストンに干渉します。
私はばらしてからどうしようか考えましたが、コンプレッションが上がりヘッド削んなくて良いと判断してそのまま付けましたがものの見事に干渉します。
全部くみあげ始動したとたんカンカンと高い音がします。直したいのですがその日は日没サスペンデットです。
動いているし壊れる様子も無いのでそのまましばらく乗りました。(恐ろしい)
数日そのまま乗りましたがさすがに怖い。けど・・・、
ピストン買う金もないし余っていないしどうしようか考えて奥の手です。
またヘッドを開けて見るとピストンの頭に綺麗にバルブが当たっています。細い三日月形状の部分だけがカーボンの付着が無く光っています。
そこで先輩から借りたリューター(ドリルに付ける研磨道具)であたっている部分を慎重に削ります。
多く削るとピストンが薄くなって穴があくこともあるのでほどほどにしか削れません。
それでも何とか形を作ることに成功してくみ上げれば今度は音はしません。
その後このピストンで数年間使えたのはきっと奇跡ですね。
付けたしですが、エキゾーストマニホールドはやはりツインキャブとシングルは合いません。
ボルトの位置が違うだけだった記憶が定かではありませんが、エキゾーストはマニホールドからマフラーまでトラスト社製に変更しました。鉄製の青色の耐熱塗装がしてありました。かなりうるさい迷惑をかける代物だったです。その時の皆様すみませんでした。

B110-1.jpg
B110-3.jpg
所沢サーキットでのダートトライアル(記録ではクラスの中盤と書いてあります。そこそこだった様子1979.12月)

サニーはサバンナに無い素直なハンドリングとバランスが取れた車体でダートトライアルに何度か出ました。
ドライバーをクラブの先輩でラリー(クローズド)にもでました。
ダートでジャンプ後リヤーのウインドウが飛んでいったり、SUキャブの可変ベンチュリーが引っかかって全開から戻らなくなったりと思いでは多い車です。
車の運転の基本とエンジンのチューニングの基本が覚えられるいい材料だったと思います。

魅力的なB110ですが数年後、後輩が買った値段で欲しいというのでその後輩に譲りました。


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