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ランメールモールのルチア [オペラ]

ランメールモールのルチア

敵同士の家の男女の悲恋のなんとも切ない話です。
モチーフは17世紀のスコットランドの実話です。
イタリアからのベルガモ・ドニゼッティ劇場の来日公演です。
すでに東京などで公演を廻ってきて最終日でした。
主演のヴァレリア・エスポージトがルチアを演じます。
オペラに詳しいわけではないので、出かける前には多少調べて物語を頭に入れておきます。
舞台は字幕付なので見ていてもわかるのですが舞台と字幕を追うのは忙しいのでお勉強をしておくと少しは余裕も生まれます。
今回はクライマックスの狂乱のアリアが見所です。

さて、18:30開演というので時間に余裕を持って出かけたいので仕事は早めに切り上げです。
会場に着くと4階まである席は今回は2階までで3階以上は閉鎖です。
会場を見渡すと7~8割り程度の入りのようですが新聞によると1000人との発表です。

オーケストラピットの中をオペラグラスでのぞくと楽団には女性が多いです。
美人も多く開演前の目の保養になります。
会場が暗くなると指揮者が登場し拍手が鳴り止み一瞬の静寂に気持ちが盛り上がります。

昨年見た「オテロ」もでしたが舞台がモダンですね。
衣装といい美術といいおしゃれな感じを受けます。
黒を主体にまとめられた世界は演者たちを浮き上がらせ美しい声と繊細な旋律に引き込まれてしまいます。
舞台は3幕に構成されておりいつもより長い公演時間です。
しかし、あっという間に2幕も終わってしまいました。
休憩時間には多くの方がオーケストラピットの前に集まり覗いています。
私も参考のためと覗きに歩いていくとなにやら演奏をしています。
聞いたことがあるような、しかし、何の楽器か音だけではわかりません。曲はよく聞く曲です。(題名は聞けばわかるのですが出てきません)
大きな体で胡麻塩頭とひげの男性が演奏をしています。よく見るとワイングラスでした。
大きな体とは少し不釣合いの楽器は繊細な音を出します。
曲が終わると大きな拍手が沸き起こりました。ちょっとした観客サービスになったようです。

3幕は例の「狂乱のアリア」です。
花婿を刺し殺したルチアが返り血に見立てた紅い布を引きずりながら白い階段を織りながら歌います。
ヴァレリア・エスポージトという方は初めて聞くのですが素晴らしいです。
オペラグラスで覗くとかなり体格がよろしいようで政略結婚に翻弄される悲劇のヒロインという、私の勝手な繊細なイメージとは少々かけ離れています。が、その歌声は美しく繊細で情感がこもり感動でした。
このときの伴奏にあのワイングラスが使われていました。
歌声と伴奏が糸のように絡み合う様でした。
ガラスの楽器のだからというのでもないでしょうが、錯乱していくルチアの壊れていく心のが表現されているようです。

終了後のカーテンコールは拍手が鳴り止まず、何回も行っておりましたがそのときに見せたアットホームな雰囲気に心も和みました。

会場を後にしたのは十時少し前。
ラーメンを食べて帰宅しました。

参考
アクトシティ ニューイヤー・オペラ2007
ベルガモ・ドニゼッティ劇場「ランメルモールのルチア」
http://www.hcf.or.jp/jigyo/rutia.htm
勝丸
http://www.katsumaru.jp/top/index.html


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